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心理カウンセリングと人生相談の違いとは

 心理カウンセリングと人生相談を混同して捉えている人がいます。実際私も数年前、「お前みたいな人生経験がない奴のカウンセリングなんか俺は絶対に受けないね!」なんて怒られたことがあります。「そんな人生経験なさそうに見えるのかぁ」なんて思ったりして。

 

 まぁ、それはともかく。そもそも私にはピーンとこないのですが、人生相談って何なんですかね?この先の生き方についてアドバイスしてくれるようなもの?辛い人生を送ってきた方が「おれも若いときこんな辛いことがあってなぁ」なんて、思い悩んでいる人に勇気づけをしてくれるようなもの?それとも占いのようなもの?正直私にはよくわからないのです。

 

 私は先延ばし癖や逃げ癖改善を目的としたカウンセリングをやらせてもらってますが、私のやっているカウンセリングは私が人生相談に対して抱くイメージとは全然違いますかね。でも私も怠惰な振る舞いが習慣化されていた時期がありましたので、「私の場合はこんなことをして改善させましたね」みたいなことはお話しすることがあります。あとは先延ばしや回避をし続けた結果訪れた災難の話とかですね。

 

 そんなふうに考えると私のやっているカウンセリングは、私の抱いている人生相談のイメージと似たようなところはあるのかもしれませんね。だけど人生の選択について「こうしたほうがいいよ」なんてことは言いませんし、特にクライエント様をコントロールしてしまうことがないようにいつもすごく注意してたりします。クライエント様の人生が私の人生にならないようにです。

 

 何かの選択に迷っているクライエント様がいたら、どうしてそれを選択できずにいるのかについてまず話し合うのでしょうね。そしてクライエント様が自分でそれを選択できるようにするために、その事柄を多角的に見つめることができるよう援助するのだと思います。つまり気づきを促すってことですね。

 

 ここまでくると私のやっていることが人生相談ではなさそうだと認識してもらうことができそうです。でもこれも解釈によっては人生相談の括りに入るのかなぁ?

 

 自分のやっていることをはっきりと説明できればそれでいいんですけどね。それをどう解釈するかは相手の自由ですからね。たとえそれが少し歪んだ解釈だったとしても。

 

 心理カウンセリングと人生相談の違い。なんだか明確な答えは出ませんでしたね。でもなんとなくその違いを感じてもらうことはできましたでしょ?