カウンセリングの目標はクライエント様のお悩みを解消させることです。よって、カウンセリングを開始してまず最初に行うことは、必然的にカウンセリングの目標を定めることとなります。
この目標は具体的で明確なものである必要があります。なぜなら、この目標が漠然としたものだと、どうなればカウンセリングが終結するのかをクライエント様とカウンセラーがはっきりと確認できなくなるからです。
それと、カウンセリングの目標がはっきりとしていればセッションにおける話し合いで脇道に逸れる心配もなくなります。セッションにおける話し合いはカウンセリングの目標を達成するためのものであることを、クライエント様とカウンセラーがお互いに理解していることは大切です。
このようにカウンセリングとは、クライエント様とカウンセラーが話し合いによって決定したカウンセリングの目標を達成するために行うもので、すなわちカウンセリングの目標達成がカウンセリングの終結となるわけです。
ここまでのお話ですと、「カウンセリングの目標達成=クライエント様のお悩み解消」という意味合いでしかとれないかもしれません。もう少し詳しく説明させていただきます。
カウンセリングの目標達成とは、クライエント様のお悩み解消にプラスして、クライエント様がその後同じようなお悩みを抱えてしまったときでもご自身でそれを解消できる方法を身につけるということも含まれます。
単純にお悩みの解消ということよりも、問題解決スキルの伝授の方がカウンセリングの目的としては重要なことなのではないかと思います。カウンセリングで学んだことや気づきをその後の人生で生かせれば、自分の力で幸せな人生を創造していくことができますからね。
考えてみると、カウンセリングを受けることの目的は「自分の弱点を克服すること」であるとも言えますよね。ホームページ上でもお伝えしておりますが、先延ばし癖や逃げ癖改善のカウンセリングについては、習いごとのように取り組んでもらえたらなぁと思うのです。
例えば、悩みというほどではないけれど、ご自身の感じている弱点を克服し、ご自身をより向上させるためにカウンセリングを受けるということは全然間違いではありません。「カウンセリングとは自分の弱点を補い、自分を向上させるためのもの」と考えていただいて結構です。全くその通りだと思いますから。
余談ですが、私は長いことクラシックギターを習っております。どうしてこの習いごとを続けているかといったら、それは私はクラシックギターがもっと上手に弾けるようになりたいからです。自分の技術を向上させたいからです。芸術を学んでいたいからです。
こんな感覚で自分の理想に近づくための習いごとに取り組むかのように、皆さまが気軽に、そして前向きな気持ちでカウンセリングを利用していただけたらなぁと思っております。
カウンセリングは「弱い人間の行くところ」とか「頭がおかしくなってしまった人がいくところ」などというイメージはだいぶ今では減ってきているようですが、まだまだカウンセリングは皆さまにとって身近なものにはなっていないようですね。
余計なお世話にならない程度に、カウンセリングは全ての人に開かれたものであることをもっと周知することができたらと感じております。興味をお持ちの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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