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頭の中を整理して不快感を解消する

 ほんの小さな悩みがいくつも積み重なってしまうと、自分が何について悩んでいるのかわからなくなってしまうことがあります。このような状態が続くと、明るい気持ちを持続させることが困難になったり、活動的でいられなくなったり、なぜだか分からないけどモヤモヤしたりと、得体の知れない不快感に苦しめられることもあります。

 

 このような不快感を解消させるために、積み重なった小さな悩みごとひとつひとつに対し、自分自身でそれらをしっかりと理解していくという方法があります。小さな悩みごとというのは小さな悩みごとであるがゆえに、意外と自分でそれについて考えたり、何らかの対策も検討しないまま放置してしまうことがあるものです。

 

 不快を感じたときにはまず自分の気持ちに問いかけてみるのです。「今自分は何に対して不快感を抱いているのだろう?」と。そのようなやり方で、これまでに積み重ねてきた小さな悩みごとを自分で全て明らかにしてみるのです。自分ひとりでそれら小さな悩みごとの全てを明らかにするのはなかなか難しいものなので、実際はそれらの全てを明らかにする必要はなく、自分で「頭の中が整理された」と感じることができる程度で良いです。

 

 そして、明らかとなったそれら小さな悩みごとを全て紙に書き出してみるのです。そこまでできたら自分が今どんな悩みごとを抱えているのかということについては、全て紙に書き出したことによって頭の中で整理され、気持ちもそれまでと比べて随分スッキリとしているはずです。

 

 ここまでの段階ですでに不快感の解消という点については、かなりの効果が期待できます。また、この作業を行うことで自分の抱いている不快感に一番大きな影響を与えている悩みごとを発見できる可能性もあります。そのような場合には、その他の小さな悩みごとは実は自分にとって悩みと言えるほどのものではなかった、などということも同時に発見できることもあり得ます。

 

 自分の抱える小さな悩みごとを明らかにし、それらを紙に書き出したら、あとはそれら悩みごとについての解決策を検討していけば良いです。それぞれの悩みごとについての解決策を見つけ出すことができるたびに、自分の抱えていた不快感がより一層軽減されていくことに気づくはずです。結局のところ、その不快感というのは、自分の頭の中が整理されていないために引き起こされるものであるとも言えるのです。