先延ばし癖改善の基本!「紙に書き出してみること」

 先延ばしの克服へ向け、行動計画を作成することはとても有効な手段です。行動計画は課題の開始から完了に至るまでの間に、細分化された現実的に実行可能なタスクを組み込むことによって作り上げていきます。行動計画を作成することによって課題の完了に至るまでの見通しを持つことができるようになるのは大きいですね。その課題がどれ程のものかを把握することができますからね。

 

 しかし先延ばしでお悩みの方の中には、その行動計画を作成すること自体に困難を感じてしまう方もおられると思います。そのような方には、毎日その日のうちにやるべきことを紙に書き出してみることをおすすめします。その紙は毎日頻繁に目にするような場所(例えばテーブルや机など)に置くなり貼るようにします。そしてその紙に書いた「やるべきこと」を完了するごとに、ひとつひとつ赤ペン等で消していくのです。どんな小さなことでもいいです。とにかくその日のうちに自分がやろうとしていることを全て書き出してみてください。そしてその日のうちに、紙に書いた「やるべきこと」を全て赤ペンで消せるように頑張ってみてください。それが出来たときの爽快感を是非一度味わってみて欲しいです。

 

 とてもシンプルな方法ではありますが、これを行うだけでも何らかの効果を感じることができるはずです。実際私も毎日これをやっています。書いておけば忘れることもないですしね。私の机の上には常に殴り書きされたToDoの紙が一枚置いてあります。ToDoを完了させるたびに赤ペンでピーッピーッと消していくのは結構気持ち良いものですよ。この方策は先延ばし癖改善の基本だと思います。うっかり忘れ防止にも役立ちますし、簡単に始められることなので、是非お試しくださいね。

 

 

 これを行う際の注意点をお伝えしておきます。紙に書き出す「やるべきこと」は、必ず現実的に実行可能である事柄にしてください。例えば部屋の大掃除をすると決めた場合に、部屋全体をその日のうちに全てやろうとするのではなく、その日は机の上だけにして、その次の日に本棚をやるとか。そのような感じで現実的に達成可能な無理のない「やるべきこと」にしてみてください。

 

 一日の時間は限られています。ですので、その日のうちに達成可能な、時間的にも無理のない「やるべきこと」を書き出すようにしてみてくださいね。決して欲張らないことです。

 

 また、もしその日のうちに自分で書いた「やること」が全部赤ペンで消せなかったとしても、あまり自分を責めないでくださいね。終わらなかったことがあったときには、翌日分の紙にまたそれを書いて改めて取り組むようにすれば良いと思います。

 

 繰り返します。ポイントは「まずは無理のないように」です。焦る必要はありません。小さな事柄でも消化していけば立ち止まらずに歩き続けることができます。立ち止まらずに少しでも前進することが大切なのです。

 

先延ばし(PCN症候群)のカウンセリング