悩みを抱え人知れず生き辛さを感じている方にとって、良き理解者の存在は心強いものだと思います。例えば日頃から「なんでそんなこともできないの?」とか「なんでなにもやってこないんだ!」とか「なんでそんな簡単に忘れてしまうんだ!」とか、悪気があってやっているわけではないのに不誠実な印象を他者に対して与えてしまうことがしばしばおありでしょうから、ご自身の特性をよく理解している方からのサポートは生きていく上で大きな心の支えとなることでしょう。
お悩みを抱える方に対して理解を示し、サポートする側の人間としては、相手がどうすれば今よりもより豊かな人生を送ることができるかということをよく考えた上での支援が必要とされます。とは言え、難しいところなのですが、サポートするという考えに頑なになってしまうのは、あまり良いことだとは思いません。そのような考えが強すぎると、ついつい相手に対して過剰な貢献をしてしまいがちになるからです。相手に対する過剰な貢献は、相手が成長する貴重な機会を奪うことにつながります。その上、サポートする側の人間に対する相手の依存心も育てることになります。あとは、サポートする側の見下しにもつながりがちです。
サポートする側の人間は、その悩みが自分自身の問題であるということを相手にいつも忘れさせないよう接することがまずは大切なのだと思います。そして相手がその悩みに対して誰かに依存するという対処法ではなく、自ら主体的に取り組めるよう導くことが理想とされるところなのではないかと思います。
身近にそのような良き理解者がいらっしゃれば一番良いです。もしそのような方がいらっしゃらないのでしたら、そのときはカウンセリングをご検討されると良いと思います。カウンセラーが良き理解者となるでしょうから。
コメントをお書きください