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意欲低下の改善と予防

 普段は普通にできていたことができなくなるほどの倦怠感。例えば誰かに話しかけられても返事ができない、掃除や洗濯ができない、お風呂に入れない、髭を剃ることができないなど。こんなときは楽しい気持ちにはこれっぽっちもなれず、ただただ「しんどい」気持ちで身体が覆われてしまうでしょう。

 先延ばし行動の原因にもなりうる、この意欲低下。この状態に陥ってしまったとき、なんとかしてこの状態から抜け出すことはできないのでしょうか?ここでは明確なきっかけが存在する場合(例えば友人に嫌われた、いつも可愛がってくれている上司に怒られたなど)の意欲低下について考えていきたいと思います。

 このような明確なきっかけがあるような意欲低下は多くの場合、そのきっかけとなった辛い状況を改善させる術が見つからない状態、つまり八方ふさがりに陥ってしまっているがゆえに起きている現象であるといえます。このように考えると、そのきっかけとなった辛い状況に対する打開策を見つけ出すことが、意欲低下の改善策となることがおわかりいただけるでしょう。意欲低下に陥ってしまっているときは、ご本人でその打開策を見つけ出すことは多くのエネルギーが必要となるため難しいかもしれません。そのようなときにはカウンセリングはもちろん有効な手段となるわけですが、そのほかにも身近に信頼のできる家族や友人がおられるのであれば、その方と一緒に打開策を見つけ出すことも良い手段となります。自己解決できればそれに越したことはありませんが、無理にひとりで考えすぎるのは良くありません。症状を悪化させる可能性があるからです。まずは誰かに協力してもらい、その経験を生かして、徐々に自己解決できる能力を身に付けていけばよいのだと思います。

 あとは、予防について。複数回その意欲低下を経験しているのであれば、よく振り返ってみることでなんらかの前兆を自分なりに見つけ出すことができることもあるでしょう。例えば意欲低下のきっかけとなった出来事を反芻して夜寝つきが悪くなるだとか、なんだかイライラするだとか、なんだか口数が減ってくるだとか、食欲が落ちてくるだとか、そんな感じのことです。そんな前兆に気づくことができれば意欲低下に陥る前になんらかの方法で対処する余地が生まれるでしょう。

 ちなみに先延ばしや回避行動の問題に意欲低下が絡んでいるときは、自らの先延ばしや回避行動に対する自己嫌悪や罪悪感、あるいはその結果として抱く焦燥感などによって意欲低下の状態に陥ってしまうことが多いように感じます。

 辛いことがあったときには、本当にしんどくなるまでひとりで堪えたりしないことです。誰かにその辛い出来事を聞いてもらうだけでも、その辛さは緩和されるものです。前兆を知ること、誰かに話を聞いてもらうこと。この二つは意欲低下に陥ることを抑止するための有効な手段になるかと思います。

 

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