怠け癖とは「快適さへの固執」

 「快適さへの固執」。怠惰って、つまりこれですよね。快適な状況から出たくないとか、その状況を手放したくないとか、そういった気持ちが結果的に先延ばしや回避の振る舞いにつながってしまうのです。

 

 快適さに固執してしまうと、何かをやりとげるための長期的な努力(快適さとは真逆の不快な状況だとして)に強く抵抗をしてしまい、「それをする」という選択をするのが難しくなってしまいます。ついつい目先の快楽ばかりを手にしようとしてしまうのですね。

 

 快適さへの固執があっても、やるべき課題が自分の好みであったり、楽しいと感じられるようなものである場合には、その課題に没頭できることもあります。それはそのやるべき課題が自分の好みであるがゆえ、不快を感じることがない状態にあるからです。これは先延ばし癖改善の取り組みに何らかの工夫を凝らして役立たせたいところですよね。そんな状況ですと、集中して課題に取り組めることもあるでしょうから。

 

 

 「面倒くさい」や「つまらない」などの気持ちから先延ばしをしてしまうことがあれば、まずはご自身が快適さを必要以上に欲していたりしないか、あるいは必要以上に不快さを排除しようとしていないかをチェックしてみてください。

 

 実際は余程のことがない限り、「面倒くさい」や「つまらない」ことに対して耐えられないことも、我慢できないことも、そうそうあるものではないということに気づくことが始まりなのだと私は思います。