「やらなければいけないとわかっているのに、なかなか取りかかれない」
「失敗するくらいなら、やらない方がいいと感じてしまう」
このような状態に悩んでいる方の中には、完璧主義的な傾向をお持ちの方が少なくありません。
完璧主義は、本来「より良いものを目指す力」という強みでもあります。
しかしその一方で、先延ばしや回避行動を引き起こす要因にもなり得ます。
ここでは、完璧主義と失敗恐怖、そして先延ばしの関係について整理していきます。
完璧主義が「動けなさ」を生み出す理由
完璧主義の方は、自分の成果に対して高い基準を持っています。
しかし、その基準が高すぎると、次のような状態が生まれることがあります。
〇完璧にできる自信が持てないと取りかかれない
〇少しでも自分の思い通りに進められないと手が止まる
〇失敗する可能性があるだけで強く不安を感じる
その結果、
〇「完璧にできないのならやる価値がない」
〇「中途半端になるくらいならやらないほうがいい」
といった考えが生まれ、先延ばしや回避行動につながっていくことがあります。
「失敗が怖い」という感覚の正体
完璧主義の背景には、「失敗への強い不安」があることが多くあります。
特に苦手なことや、自信のない分野に直面したときに、
〇「できない自分に直面したくない」
〇「できないことが周囲に知られるのが怖い」
といった気持ちが強くなります。
これは単なる「怠け」ではなく、不安や恐れから自分を守ろうとする自然な反応です。
周囲からは怠惰だと思われてしまうこともありますが、実際には「やりたいのに動けない状態」であることが少なくありません。
完璧を求めるほど動けなくなる理由
完璧主義の方は、「どんなことでも完璧にやりたい」といった高い意識を自然に持つことができます。
しかし現実には、すべてのものごとを常に完璧にこなすことはできません。
それでもついつい、次のような態度が現れてしまうのかもしれません。
〇失敗を0にしようとする
〇常に理想通りの結果を自分に要求する
このような状態になると、プレッシャーが過度に高まり、行動にブレーキをかけざるを得なくなることがあります。
行動しやすくなる考え方
完璧主義による「動けなさ」をやわらげるためには、考え方を少し調整することが有効です。
例えば、
〇「失敗を0にする」ではなく「失敗を減らす」
〇「完璧な結果」ではなく「現実的にできる最善」
このように捉え方を変えることで、行動することへのブレーキを緩めることができます。
ここで大切なのは、これは「妥協する」ということではないということ。
これは「現実的な範囲で最善を尽くす」という視点を持つということです。
それでも動けないときに考えたいこと
ここまでの考え方を理解しても、
〇何から手をつけていいのかわからない
〇頭の中が整理できず止まってしまう
〇やろうとしても行動に移せない
といった状態になることもあるかもしれません。
このような場合には、その先延ばしの原因は完璧主義が生み出す不安だけではない可能性があります。
例えば、
〇課題の進め方が整理できていない
〇課題完了までの道筋が見えていない
といった原因が影響していることもあるのかもしれません。
先延ばしには複数の要因が絡み合っていることもある
先延ばしは、
〇不安や恐れ
〇課題の取り組み方に関する技術的なこと
など、複数の要因が絡み合って起きることがあります。
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不安や恐れの強さが先延ばしにさせている感覚がある方は、「不安による回避行動のカウンセリング」も参考になるかもしれません。
また、不安や恐れなどは感じていない方や、「何から手をつけていいのかわからない」という感覚がある方は、「先延ばし症候群(PCN症候群)のカウンセリング」も参考になるかもしれません。
まとめ
完璧主義は「より良いものを目指す力」という強みでもありますが、行動にブレーキをかけてしまう要因にもなり得ます。
大切なのは、「なぜ動けないのか」を理解することです。
先延ばしや回避行動の原因に合ったアプローチをとることで、無理なく改善していくことができます。
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