先延ばし癖で取りかかれないときの対処法:課題に取り組みやすくするための工夫

「先延ばし癖で、やらなければいけないとわかっているのに、なかなか取りかかれない」

このような状態に悩んでいる方は少なくありません。

 

先延ばし癖や逃げ癖があると、「自分は意志が弱いのではないか」と感じてしまうこともあると思います。

しかし実際には、「やれるときもあれば、やれないこともある」という方がほとんどではないでしょうか。

 

では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。

ここでは、課題に取り組みやすくするための考え方と工夫についてお伝えします。 

「やれるとき」と「やれないとき」の違いを知る

まずは、自分が「やれるとき」と「やれないとき」の違いを知ることです。

 

例えば、

興味のあることは取りかかれる

面倒に感じるものはあとまわしになる

誰かに見られているとできる

ひとりだと手が止まる

 

このように、人にはそれぞれ、一定の行動パターンがあります。

重要なのは、自分がどんな条件で取りかかりやすくなるのかを知ることです。

これが、自分の行動を変えていくための出発点になります。

課題に「価値」を感じられているか

次に考えたいのは、その課題に対して自分がどれくらい「価値」を感じているかです。

 

「意味がない」と感じている

「やらされている」と感じている

このような状態では、取りかかりのハードルが高くなります。

 

一方で、

自分にとって必要なことだと感じている

取りかかる理由がはっきりしている

このような場合には、自然と取りかかりやすくなります。

課題の「重要度」の捉え方

「最低限のことはできるけど、それ以上のことができない」

このような感覚を持っている方も多いのではないでしょうか。

 

例えば、

会議には出られるが、事前資料を読むことができない

会議の事前資料を読むことはできるが、振り返りができない

 

このような場合、自分の中での「重要度の差」が行動に影響している可能性があります。

人は、自分にとって重要だと思えるものほど取り組みやすくなります。

課題の「緊急性」が影響することもある

締め切り直前になると取りかかれるのに、締め切りまで余裕があるときには取りかかれない。

こうした経験がある方も多いと思います。

 

締め切り直前で取りかかれるのは、「緊急性が行動を後押ししている状態」と言えます。

 

もし、締め切りまで余裕があるときに「今はなんとかなっている」と感じている場合は、「今はなんとかなっている」と感じ続けた未来を想像してみることが、取りかかりのきっかけになることがあります。

課題に取りかかりやすくするための工夫

ここまでの内容を踏まえると、ポイントは大きく2つになります。

 

①条件(環境や状況)を整える

・集中しやすい場所を作る

・人の目がある環境を活用する

・タスクを細切れにして取り組む

 

②課題に対する評価(価値・重要度・緊急性)を見直す

・なぜその課題をやるのかをよく理解する

・その課題に取り組む「自分にとっての意義」を理解する

・今取ろうとしている行動の未来への影響をイメージする

 

「どうすれば取りかかりやすくなるか」を考えることが重要です。

それでも取りかかれないときは

ここまで紹介した工夫を試しても、

 

何から手をつけていいのかわからない

頭の中がうまく整理できない

取りかかろうとしても止まってしまう

 

このような状態になることもあるかもしれません。

 

この場合には、取りかかれないのは、やる気や課題に対する評価の影響ではない可能性があります。

先延ばしには別の原因があることもある

先延ばしは、やる気や課題に対する評価の影響だけでなく、頭の中を整理することや、課題完了までの道筋を立てること等のスキル不足が影響していることもあります。

 

このような先延ばしは、ここまで紹介した工夫を実践しても改善しにくいものです。

こうした先延ばしの改善には、別の視点から考えていくことが重要です。

このようなケースについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

「先延ばし癖(PCN症候群)とは?心理的な原因だけでは説明できない先延ばし癖の対策」